2023年8月8日 家族のこと

鹿児島家族旅行

少し早い夏休みを頂いて、家族旅行をしてきました。
行先は鹿児島です。

目的は知覧特攻平和会館に娘たちを連れて行くこと。

13年前の夏、JBN全国工務店協会で鹿児島に訪問した際に、工務店仲間と一緒に知覧特攻平和会館に訪れました。

会社設立の際に大変お世話になった方が「知覧に行ってこい。人生観が変わる。経営者になるには知っておかないといけない」と言われていて、仲間を誘って行ったものです。

当時、涙が止まらなかったことをよく覚えています。

その方が言っていたことがよく分かりました。

経営者として、どんなに苦しいことがあっても逃げることは出来ない覚悟を持つことが出来ました。

命の大切さと日本人として託された未来があることについても知ることにもなり「娘たちが分別が付くようになったら連れてこよう」と考えていました。

その時のブログにも書いていました。

https://www.asunaro-studio.com/blog/sekio/2010/09/1554/

 

「長女が高2、次女が中2の今年の夏がベスト」と思って、この夏に鹿児島家族旅行を数年前から計画していました。

今年の春には予約をして万全の体制で準備をしていたところ、直前になって、台風が、、、。

予定の1週間位前の時点で沖縄に台風が接近してきていたので「よかった。鹿児島行く頃にはちょうど台風が通り抜けた後で、いい天気になるな」と思っていたのですが、台風がなかなか動かない。

「早く抜けてくれ~」と願っていたのですが、全然動きません。

とうとう鹿児島行く前日になってもまだ沖縄の上に台風が。

「逆に遅くてよかったかも。行きの飛行機は飛ぶようだ。このペースなら帰りもギリギリなんとかなるか?鹿児島で観光は出来なくても知覧にさえ行くことが出来れば、予定を早めて帰って来れば良い」と判断し、予定通り6日の日曜日に羽田から飛び立ちました。

娘二人と家内と私の母の5人の家族旅行です。

 

 

初日の日曜日はレンタカーで鹿屋と桜島観光を予定していました。

お昼ご飯は鹿屋漁港内にある「みなと食堂」で「かんぱち漬け丼」を食べようと計画していたのですが、訪れてみるとまさかの「臨時休業」。

http://jf-kanoya.com/publics/index/107/

 

ネットで休業日はちゃんとチェックしていたのに、訪れてみたら営業してませんでした、、、。(´;ω;`)

お隣のお土産屋さんに聞いてみたら、台風が近づいてきているので急遽閉めてしまったとのこと。

仕方がないので、お土産屋さんのおばさんに「近所でランチ食べる場所はないか」と聞いてみたところ、車で15分走ったところのトンカツ屋さん(トンカツ店「竹亭」)を勧められました。https://tabelog.com/kagoshima/A4604/A460401/46001037/

 

「行列していると思うけど美味しいよ」とのことで行っててみると、大勢の人で賑わっていました。

人気店とのことで30分ほど並んで入店。

なるほど!これは美味い!

家族も皆「美味しい!」の合唱。

今まで食べたトンカツで一番美味い!

 

大満足で、お腹がいっぱいになったところで、鹿屋航空基地史料館に。
https://www.mod.go.jp/msdf/kanoya/toukatu/HPzairyou/1-8siryoukann/1-8siryoukann.html

 

知覧に比べると展示は小規模で、展示内容も分かりにくいものでした。

ここは海上自衛隊の紹介施設になってしまっている感じで、展示内容も残念な感じになってました。

翌日の知覧特攻平和会館でしっかり時間を確保しているので、鹿屋の資料館は早々に切り上げて移動することにしました。

 

予定していた桜島観光に行ってみたのですが、台風の影響で桜島は常に雲の中、、。

 

観光もほどほどにフェリーで市内に移動しました。

 

フェリー移動はのんびりした時間が過ごせていいですね。

とは言っても桜島フェリーは所要時間15分であっという間です。

大学生の頃にバイクで日本縦断旅行した際にも利用したことを思い出しました。

 

夕ご飯は天文館の「吾愛人(わかな)」で頂きました。
https://k-wakana.com/

 

数ヶ月前から予約を入れておいたお店です。

 

地元料理と芋焼酎で家族も皆ご機嫌。

 

2日目は、知覧で過ごす一日でした。

鹿児島市内のホテルから車を走らせ、今回の旅行の一番の目的である知覧特攻平和会館に。
https://www.chiran-tokkou.jp/

 

私は三回目の訪問ですが、いつも時間が足りないと感じていたので、たっぷり3時間半の見学時間を確保して見学してきました。

語り部のDVDもいろいろと拝見することもできました。

娘たちにも「この世に残した人たちの幸せを願って散っていた若者が過去に居て、そして私たちは後を託された身であるということ」を知ってもらえたと思います。

 

お昼ご飯は、知覧の武家屋敷街にあるカフェで頂くことに。

 

自民党女性局のパリ研修ですっかり有名になったクロックムッシュがとても美味しかったです。

 

知覧武家屋敷庭園を見て周りました。

 

 

移動中に時折激しく雨が降るのですが、お昼ご飯や観光中は雨も降らず傘が無用で過ごすことが出来ました。

 

 

 

造園として大変興味深い造り方です。

 

途中で水路の鯉に餌やり。

これが意外に楽しい。

 

 

夜は指宿の観光ホテルに宿泊。

 

砂蒸し風呂も初体験してきました。

 

3日目の最終日は、予定では開聞岳周辺を観光する予定でいましたが、やはり台風が近づいてきていてそれどころではなくなりました。
当初は「プールでのんびり」などと企画していたのですが、暴風のためプールも閉鎖に、、、。

 

朝のニュースでも近くの海岸から台風現場中継を行っていました。

 

予定では、19時の鹿児島空港発の羽田空港行きに乗る予定でしたが、本日お昼以降からと明日の全便が台風の影響で欠航になるとの連絡が、、、。

二日間の足留め必至となってしまうので、急遽予定を変更して午前の便に変更し、一昨日はどこも観光せずに、直接空港に向かうことにしました。

空港に向かう途中の道の駅で遠くから荒れる海を観察。だんだんと風が強くなってきました。

早く移動しなくては。

空港までの帰り道で、どこもガソリンスタンドが長蛇の列になってました。

空港近くのガソリンスタンドもレギュラーガソリンが売り切れに。

「停電に備えて発電機用に携行缶に入れにきているのかな」と思っていたら、理由は違ってました。

レンタカー屋のお兄さんに聞いてみたら「台風で車が暴風で飛ばされないようにガソリンを満タンにして車重を重くするため」とのことでした。

なるほど、台風が多い地域の方々の備えを知ることが出来ました。

 

早めに鹿児島空港に到着。

私たちが乗る予定の飛行機以降は全便欠航が決定しています。

明日も全便が欠航とのこと。

予約が変更出来てよかった。

 

時間があったので、昼食は青空食堂で鶏飯を頂きました。

 

鹿児島には毎年のように来ている私ですが、毎回到着後はここでお昼ご飯を頂いています。

 

奄美大島の伝統料理の鶏飯。

これが美味しいのですよね。

昔は500円だったのですが、730円になってました。

 

無事に羽田空港に到着。

東京は暑いですね。
鹿児島は蒸していましたが、ここまで暑くありませんでした。

三日間を通じて、時折雨が降るものの、見学中や食事移動中には雨に降られず、結局、三日間とも傘が不要な行程となりました。

最終日の予定は実行できませんでしたが、娘たちには「命の大切さ」を伝えることが出来たと思います。

 

娘たちに聞いたみたのですが、学校では太平洋戦争や特攻についてほとんど授業で習わないそうです。(習っているのに覚えていない可能性もあります。(^^;)

今の学校では戦争については腫物を触る感じであまり熱心に教えてはいないようで残念です。

先生自身も正確に伝えることが出来なくなっているのではないかと推測します。

知覧特攻平和会館にある遺書は多くが「母親」宛てとなっています。

死を覚悟したものは最後に母親に助けを求めていた表れなのではないかと思います。

そんなこともあって、娘たちには母になる前に訪れて欲しいと考えていたものです。

戦争って遠い昔のことと思う若者も多いと思いますが、まだ80年も経っていない話なんですよね。

母が同行できたこともよかったです。

私の母もギリギリ戦時中生まれです。

娘たちにとっても、私たちからでなく母から聞く話の方が受け入れやすかったものと思います。

娘たちのような今の若者は、おじいちゃんやおばあちゃんから当時の話を聞くことが出来るギリギリの世代です。

次世代に記憶を繋げるための大事な世代となると思います。

台風の邪魔にもめげずに無事に目的を達成することが出来た鹿児島旅行でした。

 

 

 

 



他の記事をみる